守りたい 希少生物 県立自然史資料館が企画展

守りたい 希少生物 県立自然史資料館が企画展

 絶滅の危機にある動植物に目を向けてもらおうと、金沢市銚子町の県立自然史資料館で企画展「守ってあげたい生き物たち−石川の希少野生動植物」が開かれている。七月五日まで、入場無料。(本安幸則)

 県内に生息する希少野生動植物二十一種(国指定六種、県指定十五種)を中心に紹介。

 クマタカイヌワシなどの大型猛禽(もうきん)類のはく製や写真展示、ビデオ映像などで、それぞれの希少種を取り巻く現在の環境を説明している。

 このうち、シャープゲンゴロウモドキは、奥能登が国内最大の生息地となっているが、開発やブラックバスアメリカザリガニの侵入で生息地が減少している。

 また、海浜植物帯に生息するイソコモリグモは、海浜植物の消失や開発で、生息地が県内では一九五〇年代と比べ五分の一以下に減っているという。

 企画展期間中には、関連する講演会を開催。五日は午後一時半から、県ふれあい昆虫館の富沢章氏が「激減するゲンゴロウ」と題して講演する。