“初物”心酔の出来 金沢酒蔵組合 新酒の審査会

“初物”心酔の出来 金沢酒蔵組合 新酒の審査会


 今冬に金沢市周辺の清酒メーカーで造られたばかりの新酒の出来栄えを審査する利き酒会が二十六日、金沢市大手町のKKRホテル金沢であった。

 金沢酒蔵組合の五社が吟醸酒純米吟醸酒純米酒本醸造酒の計三十四点を出品。金沢国税局などの審査員九人がラベルのない瓶に入った新酒を口に含み、香りや味のバランスを慎重に審査した。

 同局の岩槻安浩鑑定官室長は「昨夏は気温が高くいいコメができた。暖冬を心配したが、最盛期の一月後半は酒造りに適した寒い日が続き、豊かな味わいのいい酒が多かった」と講評した。出品された新酒はしばらく熟成され、三月ごろから順次店頭に並ぶ。

 利き酒会は各社の杜氏(とうじ)や蔵人の技術向上が目的。三月上旬までに県内の残り四組合でも開かれる。 (谷岡聖史)