白峰に高山植物園 新総湯前に整備

昨年11月に完成した新総湯。周辺に高山植物園などが整備され、観光拠点化が進められる=白山市白峰



昨年11月に完成した新総湯。周辺に高山植物園などが整備され、観光拠点化が進められる=白山市白峰

 白山市は新年度、同市白峰の中心部再整備事業の一環で、新総湯前に高山植物園を整備
する。白山の固有種などを栽培し観光誘客の目玉の一つにする。特産品の飲食・物販施設
の整備費も含め、新年度当初予算案に事業費二億二千七百一万円を計上した。
 高山植物園が整備されるのは、旧総湯跡地約三百二十平方メートルの一角。市街地では
全国初の可能性もあるという。白峰の西山で高山植物の栽培実績がある白山高山植物研究
会に協力を求め、十一月の完成を目指す。街なかと西山の栽培地との標高差は約百メート
ルしかなく、市側は「何とか高山植物を根付かせたい」としている。

 新総湯前では、市が昨年から白峰の食文化として発信を始めた「おろしうどん」などを
提供する飲食・物販施設を建設する。十月の完成を見込み、観光拠点化を図る。観光客が
市街地に回遊するよう、地元の特産品販売店主らと取り扱う品を調整する。
 このほか、市側は新総湯周辺道路を整備し、観光サインも新設する。市白山ろく整備推
進室は「高山植物と食、総湯の三点セットで活性化を図りたい」としている。