海から珍味珍客 白ナマコにびっくり

海から珍味珍客 白ナマコにびっくり

 能登町松波沖で、体の大部分の色素がない白いナマコが見つかり、同町ののと海洋ふれあいセンターで飼い始めた。白ナマコは今月初めにも、近くの海で見つかったばかり。関係者は「なぜこんなにいるのか」と不思議がっている。

 同センターによると、ナマコ採りをしていた同町の漁師が今月中旬、深さ三−四メートルのところで白いナマコを見つけ持ち込んだ。形や硬さなどからマナマコと考えられる。

 遺伝子異常で色素が抜け落ちた「アルビノ」の個体とみられ、ほかのナマコとともに同センターの水槽で飼育している。

 五日にも、直線距離で二キロほどしか離れていない場所で白いナマコが見つかり、同町の海洋漁業科学館で飼っている。同じ親から生まれた“きょうだい”の可能性もあるというが、詳しくは不明のまま。両施設の職員は首をひねる一方で「お客さんに来てもらうきっかけになれば」と期待している。 (上野実輝彦)