いしる使って イカす味開発 『もみイカ』など主力商品セット

いしる使って イカす味開発 『もみイカ』など主力商品セット

 志賀町西海千ノ浦(さいかいちのうら)の水産物加工会社「西海水産」は、主力商品の「もみイカ」と「干しホタルイカ」に、いしるで味付けしてセットにした「烏賊(いか)くらべ」を開発した。パッケージデザインにも工夫を凝らした新商品で、二月十一−十三日に東京ビッグサイト(東京都江東区)である流通業界向けの「2009スーパーマーケット・トレードショー」に出品し、五月から販売する方針。

 西海水産の沖崎五六(おきさきいつむ)代表取締役によると、もみイカは明治のころ、地元の人が函館から塩とともに俵に詰めて持ち帰ったイカを海水でもんで洗い、塩抜きして干して食べたのが始まりという。

 デザインは日本パッケージデザイン協会会員のデザイナー内山淳子さんに依頼。地域振興センター振興支援部の梅村雅司さんと沖崎さんとともに候補を絞ってきた。

 もみイカと干しホタルイカそれぞれの箱は三角柱の形で、二つ重ねると直方体になる。箱につける帯は、バレンタインや父の日、歳暮用など四色つくった。袋詰めのもみイカの包装パッケージも、赤色を基調に能登の海をイメージしたものに一新した。

 「お菓子風の、上品で高級感のあるパッケージにしました。リピーターを増やせればいいと思います」と内山さん。沖崎さんも「素晴らしいものができた。売れるよう努力したい」と話している。開発には、原子力発電所が立地する市町村の地域振興を支援する電源地域振興センター(東京都)の支援を受けた。

 問い合わせは、西海水産=電話0767(45)1057=へ。 (小塚泉)