「金沢ふう」のマイバッグ 6月のレジ袋有料化に向け金沢市 美大に製作依頼

金沢市内の店頭に並ぶマイバッグ。新年度は「金沢ふう」のバッグが加わりそうだ



金沢市内の店頭に並ぶマイバッグ。新年度は「金沢ふう」のバッグが加わりそうだ

 6月に予定するレジ袋有料化を見据え、金沢市は4月から、「金沢ふう」のデザインを
施したマイバッグと統一標章の製作に乗り出す。有料化に踏み切る食品スーパーなどに積
極的な活用を促し、市民ぐるみのレジ袋削減運動を一気に盛り上げていく考えである。新
年度当初予算案に事業費50万円を計上する。
 マイバッグと標章は、新年度早々に金沢美大に製作を依頼し、六月の有料化に間に合わ
せる予定。バッグは店頭販売などを提案するほか、市の催しの景品として配布する。標章
は店内での掲示物やチラシへの使用を働き掛け、市民への周知につなげる。
 レジ袋有料化は現在、市が設置した「無料レジ袋見直しのためのワーキングプロジェク
ト」で細部を調整中。食品スーパーやドラッグストアなど二十社以上が有料化に踏み切る
見通しで、四月に市と協定を結ぶ。
 環境省によると、昨年四月時点でレジ袋の無料配布をやめたのは、東京都杉並区や京都
市など全国二十八自治体に上る。
 一方、金沢市内では一部の食品スーパーでレジ袋の辞退率(マイバッグの持参率)が8
0%を超えるところもあるが、全体的には20―30%と低調という。
 金沢市は「レジ袋の有料化は全国的な流れ。県や周辺自治体との連携も一層深めていき
たい」(環境政策課)として、「金沢ふう」マイバッグと標章をきっかけに、マイバッグ
持参の機運を高めたい構えである。