野生のカモシカだ 奈良の児童 ブナオ山自然観察楽しむ

野生のカモシカだ 奈良の児童 ブナオ山自然観察楽しむ

 白山ろくで“観動”体験−。白山市尾添の県白山自然保護センター・ブナオ山観察舎で十九日、奈良市の奈良女子大付属小学校四年生七十二人が、野生のニホンカモシカの観察やかんじきミニハイクなどを楽しんだ。

 十八日から二泊三日の日程で、白山ろくの自然や人々の暮らしなどを学んだり、スキーをしたりする「白山合宿」の一環。

 児童たちは単眼鏡(フィールドスコープ)や双眼鏡を使い、雪の中で植物の新芽やつるを一心に食べるニホンカモシカを観察。動物を合宿のテーマに選んだ松井絵莉子さんは「動物園の動物と違ってたくましいし、自由でのびのびしている」と話していた。

 雪に沈まないための歩行具「かんじき」を着けてのミニハイクでは、観察舎職員に装着方法を教わり、施設の周囲を歩いてかんじきの効果を実感した。

 ビニール袋を使ったそり滑りならぬ“しり滑り”にも挑戦。「わー」「きゃー」と歓声を上げながら、雪国でしか味わえない冬の楽しみを満喫した。 (松本芳孝)