災害公営住宅が完成 能登地震から2年へ

災害公営住宅が完成 能登地震から2年へ

 二〇〇七年三月の能登半島地震で住む家を失い、自力再建が困難な被災者のための災害公営住宅十戸が完成し二十五日、輪島市門前町道下(とうげ)の市営松風台団地で完成式が開かれた。同市では初の災害公営住宅

 入居予定者ら関係者約五十人が出席。梶文秋市長が「災害公営住宅の完成は完全復興への大きな区切り。これからは復興を飛躍に置き換え、震災以前より豊かで、安心、快適な輪島を目指したい」とあいさつした。

 完成したのは1DK(約五十平方メートル)七戸、2DK(約六十平方メートル)三戸で、いずれも木造平屋。総工費は約一億円。

 近くの道下、舘の両仮設住宅の十世帯十四人が三月三日の説明会を経て、十日以降に順次入居する。このほか、同市宅田町とマリンタウンに各十二戸、同市横地町に十一戸のほか、所有地を市に提供し建築される四戸も三月中には完成。市内の災害公営住宅は計四十九戸となる。 (石本光)