恐竜の絵本を出版 『めいろ』『まちがいさがし』

恐竜の絵本を出版 『めいろ』『まちがいさがし』

 子ども向けのイラストレーターとして活動する金沢市土清水の松田辰彦さん(57)と妻玲子さん(52)の絵本「きょうりゅうめいろ」と「きょうりゅうまちがいさがし」が二十五日、小学館から出版された。二人とも「今後も子どもたちが喜んでくれるような絵本を作りたい」と意気込んでいる。(山根勉)

 「めいろ」には、恐竜の模様や骨格などのイラストを使ったさまざまな迷路を載せている。迷子の赤ちゃんが穴に落ちないようにしたり、肉食恐竜に合わないようにしたりしてゴールを目指す。遊びながら、恐竜の種類や生活が分かる。

 「まちがいさがし」には、よく似た恐竜のイラスト二枚をあしらい、違いを探す問題十九問を収めている。ページが進むほどに難易度が上がるよう工夫。イラストを眺めるだけで恐竜のいきいきとした動きを楽しめる。

 絵本の制作は、昨年八月に依頼された。恐竜の目を丸くしてかわいらしくし、色合いも優しくするなどした。辰彦さんは、手塚プロダクションでアシスタントなどをした後に独立。一九九四年に出身地の金沢に戻った。玲子さんは結婚後、辰彦さんのアシスタントをし、二〇〇三年におおしま国際手づくり絵本コンクール(富山県)で最優秀賞を獲得した。

 二冊とも全四十ページでカラー印刷。定価はそれぞれ税込みで五百円。五、六月にも続編の絵本が発行される予定。