農林漁業への就業 金沢で追加相談会

農林漁業への就業 金沢で追加相談会


 農林漁業分野での就職を希望する人たちを対象にした就業相談会が一日、金沢市鞍月の県地場産業振興センターで開かれた。農業への関心の高まりと、不景気を反映し、百人を超える来場者があった。

 相談会は、県が例年夏と秋に開いているが、第一次産業への就業希望者が増加していることを受け、今回初めて追加開催した。

 米や野菜などを生産する県内十五の事業所が参加。各事業所は、生産品へのこだわりや事業方針、求める人材像などについて説明した。個別事業所のほか、農林漁業への就業相談コーナーもあり、羽咋市の男性(24)は「今度、地元で農事組合法人を立ち上げるため訪れた。いろいろアドバイスがあり、参考になった」と話した。

 事業者側では、白山市吉野で「吉田農場」を運営する古賀勝代表(45)は「まったく農業未経験という人も多くいた。『今、職がないから』といった理由だろうが、二十代の人も多くて驚いた」と話した。 (本安幸則)