加賀野菜の新作メニューに舌鼓 料理集完成、金沢で試食会

発表された加賀野菜の新作メニュー=金沢市の県菓子文化会館



発表された加賀野菜の新作メニュー=金沢市の県菓子文化会館

 加賀野菜の新作メニュー30種類を収めた料理集が完成し、金沢市は30日、県菓子文
化会館で発表・試食会を開いた。試食会には料理・観光業界の関係者ら11人が参加し、
料理に舌鼓を打ちながら、加賀野菜の流通拡大の新たな可能性に期待を寄せた。同市は料
理集を3000部作製しており、近く料理店や公共施設に配布し、市民や観光客に活用を
勧める。
 料理集は、加賀野菜の消費拡大を目的に制作された。金沢料理職人塾の協力で、加賀野
菜十五品目ごとに簡単・本格料理を十五種類ずつ考案、掲載している。
 試食会では三十種類のうち、「からしなの薄焼卵巻き」「あさりと加賀れんこんの団子
汁」「せり温サラダ」「一本太ねぎ鴨信田巻」など七種類を用意した。
 森源二副市長のあいさつに続き、一品ずつ振る舞われ、参加者からは「団子汁は家庭で
も簡単にできる」「せりは苦手だったが、このサラダなら食べられる」などの好評価が得
られた。学校給食への提供を求める意見もあった。
 同市によると、加賀野菜関連の料理集は現在もあるが、「『ふろふきの源助だいこん』
など定番メニューを扱っているものが大半だ」(農業総務課)という。市は今回の料理集
を通じて新作メニュー三十種類をアピールし、加賀野菜を購入する客層の掘り起こしを図
りたい考えである。