学生の個性輝く 金沢美大21美で卒業制作展

学生の個性輝く 金沢美大21美で卒業制作展

 金沢美術工芸大(金沢市小立野)の第五十二回卒業制作展が二十五日、同市広坂の金沢21世紀美術館で始まった。三月三日まで。

 会場には日本画や油画、彫刻、芸術学、工芸など八専攻の学生百四十七人が百四十七点を出展した。竹田睦美さん(22)(日本画専攻)の日本画作品「冬彩」=写真(左)=は縦百三十センチ、横百九十四センチの力作。昨年十月実家に帰る途中に、家の近所の庭で真っ赤なサザンカがじゅうたんのように散らばる光景が目に焼きつき、描いたという。

 このほか、漢字や平仮名などの文字を崩してデザインした樹脂製の立体作品や羊毛と麻を折り合わせた色鮮やかなタペストリーなどもある。

 荒井浩平さん(22)(油画専攻)は「多くの人たちに僕たちの個性あふれる作品をぜひ見てください」と話した。午前十時〜午後六時。最終日午後五時まで。 (山根勉)