芸の精髄17番 4月の北國邦楽舞踊特選会 片岡仁左衛門さん特別出演


 四月二十九日に金沢歌劇座で開催される「第十一回北國邦楽舞踊特選会」(石川県邦楽
舞踊特選会、北國新聞社、財団法人石川県芸術文化協会、テレビ金沢主催)の番組が二十
六日までに決定した。特別出演として、歌舞伎俳優の十五代目片岡仁左衛門(かたおかに
ざえもん)さんが清元「お祭り」を演じるほか、北國芸能賞受賞者の県邦楽舞踊特選会特
別理事が舞台に立ち、計十七番組で華やかに芸の精髄を伝える。
 邦楽の部は小唄、箏曲、笛、長唄、清元、素囃子(すばやし)の十一番組、舞踊の部は
六番組となる。箏曲人間国宝の山勢松韻(やませしょういん)さんが来演し、長唄人間国
宝の杵屋喜三郎さん、常磐(ときわ)津(づ)人間国宝常磐津一巴太夫(いちはだゆう
)さん、囃子(はやし)望月流十二代家元の望月太左衛門さんらが地方として伝統芸の舞
台を支える。
 片岡仁左衛門さんは、一九九八(平成十)年に、歌舞伎座「吉田屋」の伊左衛門、「助
六(すけろく)曲輪(くるわの)初(はつ)花桜(ざくら)」の助六ほかで十五代目を襲
名。現代の歌舞伎を代表する人気俳優で、金沢の舞台でも名人芸を披露する。

 舞踊の部の出演者は二十六日、金沢市北國新聞会館でかつら合わせを行い、華やぎの
舞台へ意欲を新たにした。
 北國邦楽舞踊特選会は午前十一時に開演する。入場料はSS席(指定)一万三千円、S
席(同)一万円、A席(自由)七千円で、三月六日からチケットを発売する。問い合わせ
北國新聞社事業局=076(260)3581=まで。