今冬初、インフルエンザ警報 石川県「大流行の懸念」 患者が急増


 石川県は二十八日、今冬初めてインフルエンザ警報を、能登北部を除く県内四地域に発
令した。四地域では今年第四週(十九日−二十五日)の定点医療機関当たりのインフルエ
ンザ患者数が基準値である三十人を超え、最も高い南加賀地域は四十七・三人(前週十四
・八人)と急増した。
 第四週の患者数は千八百二十二人で、前週(六百八十五人)の二・七倍になっており、
県は大流行が懸念されるとして注意を呼び掛けている。
 定点医療機関当たりの患者数は石川中央地域が四十三・九人と四十人を超え、金沢市
十九・一人、能登中部三十二・三人と続いた。
 患者の検体からA香港型とAソ連型、B型のウイルスが検出された。毎年一月下旬から
二月上旬にかけてインフルエンザ患者が最も多くなるため、県は帰宅時にうがいや手洗い
を徹底し、バランスのとれた食事や十分な睡眠をとることが予防につながると呼び掛けて
いる。
 二十八日は金沢高で新たに集団風邪が確認された。八十八人が風邪の症状を訴え、うち
八十二人が欠席した。今冬の患者数は二千五百二十五人、欠席者は千三百五十二人で、い
ずれも前年同期を上回っている。