奥能登の味 世界へ発信 東京で来月 能登町商工会が出展

奥能登の味 世界へ発信 東京で来月 能登町商工会が出展

 奥能登地方に伝わる、イカの内臓で作った魚醤(ぎょしょう)「いしり」が、二月に東京で開かれる「世界料理サミット2009」に出展されることになった。関係者は「世界にアピールする千載一遇のチャンス」と期待を込める。 (上野実輝彦)

 このサミットは、服部幸應服部栄養専門学校校長が委員長を務める実行委員会の主催。日本を含む世界八カ国の一流料理人十八人が集まり調理法や技術を披露することから「料理の学会」と呼ばれる。二月九〜十一の三日間、東京都の東京国際フォーラムで開かれ、アジアでは初の開催となる。

 「JAPANブランド育成事業」の一環として、三年前からいしりのブランド化を進めてきた能登町商工会は今回、調理会場に隣接する出展ブースでいしりを紹介。実物を持ち込んで紹介するほか、豪州出身で同町で民宿を営むベン・フラットさんが、いしりを使ったポテトスープを振る舞う。

 同商工会の数馬嘉雄会長は「世界一流の人々に知ってもらえるのは素晴らしい機会。大いにPRしたい」と話している。