駅西広場再整備 横断歩道などで意見噴出

駅西広場再整備 横断歩道などで意見噴出

 二〇一四年度末までの北陸新幹線開業を見据えた金沢駅西広場再整備検討委員会が二十八日、市役所であり、市側が路線バスや駐車場など駅西広場の配置計画案を示したが、横断歩道の設置などを巡って意見が相次いだ。 (星野恵一)

 計画案では、駅西口の左手に路線バスのロータリー、右手にタクシー乗降場、一般駐車場などを配置し、広岡交差点に面した一角ににぎわい創出空間を設ける。

 意見が相次いだのは、駅広場から広岡交差点を港方向に渡れる横断歩道を設置する点と、広場の東西両側に周辺地域からの通過車両を排除するクルドサックと呼ばれる行き止まりをつくる点。

 横断歩道について、委員の県警交通部幹部は、交差点の見通しが悪く、信号を直進と左折の歩車分離式にする必要があり、設置すると現在の駅周辺の渋滞が悪化するとして、設置に難色を示した。

 これに対し、地権者代表の委員らから「地上を通れるようにしてにぎわいにつなげてほしい」「新幹線開業後の開発意欲から地上の動線はあって良い」などとする意見が出た。

 クルドサックは、駅広場内の交通の流れを重視する観点からの提案だが、駅周辺の道路の渋滞状況から、駅広場を抜ける車の逃げ道が必要との声があった。

 市は「今後、県警と協議して横断歩道の設置したい。クルドサックも駅周辺の交通状況の改善と合わせ話を進めたい」としている。