定置網の魚 安く新鮮 七尾 市場通さず小売店で販売

定置網の魚 安く新鮮 七尾 市場通さず小売店で販売

 七尾市の七尾・能登島定置網漁業振興会が二十三日、七尾の定置網で捕れ、独自の技術で鮮度を保持した「いきいき七尾魚」を、市場を通さずに市内の小売店で販売し始めた。今後、月一回のペースで続ける予定。 (増井のぞみ)

 中間コストを削減し、安価に新鮮な魚を提供することで、いきいき七尾魚のPRを目指す。あわせて漁業者と小売店の利益増にもつなげる。

 この日、市内の鹿渡島定置が午前七時半に水揚げし、海水氷で鮮度を保ったタラやイワシスルメイカなど約百五十キロが同市大和町のスーパー「どんたく東部店」に並んだ。

 鹿渡島定置の酒井秀信社長は同振興会の黄色の法被姿で「刺し身にいいですよ」などと販売。客は興味深そうに買い求めていた。

 この日は海がしけたため、やや高めの価格となったが、酒井社長は「朝どれの魚のおいしさをまず知ってもらうことで、少し高くても消費者に支持されるようになれば」と話した。